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【2025年最新版】リスキリングで使える補助金・助成金!

リスキリングの時代が到来しています。2

022年の臨時国会で政府は、個人のリスキリング支援として5年間で1兆円を投じる方針を示すなど、リスキリングに対する支援の動きが活発になっています。

今こそ未来に向けて、リスキリングをして一歩一歩、確実に歩みを進めて行くべき時です。

今回は、リスキリングを進める際に利用できる補助金や助成金について詳しく解説し、企業や個人が受けられる具体的な支援制度を紹介します。

さらに、効果的なリスキリングの方法や実際の成功事例を通じて、新しいスキルを習得し、キャリアアップを目指すための道筋を明らかにしていきます。

リスキリングとは?

リスキリング(Reskilling)とは、社会や技術の変化に応じて新たな知識やスキルを学んでいく取り組みです。

ビジネス環境の変化や技術変化が激しく、少子高齢化が進む現代において、リスキリングの重要性が高まっています。

特に、デジタル・データを活用して社会やビジネスを変革していくDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれる近年では、IT分野を中心にスキルを獲得していくことが重要です。

ほかの観点から見ても、新型コロナウィルスの流行によってこの数年で大きくオンライン化が進みました。今後は業務のなかで各種ITツールやクラウドサービスの利用に習熟することも求められてくるでしょう。

リスキリングで使えるお金の違い

リスキリングを行う際には、補助金・助成金・給付金などの経済的支援を利用することができる場合があります。

これらの違いを理解し、自分に最適な支援を見つけましょう。

ここでは補助金・助成金・給付金の主な違いを解説します。

補助金とは

補助金は、特定の事業やプロジェクトを支援するために政府や地方自治体から提供される資金です。

企業からの申請を受けて審査を行い、政策を推進するための活動に即していると判断された場合にのみ、企業は補助金を受けることができます。

基本的には返済義務がなく、企業や個人が新しいスキルを習得する際に活用できるのが大きなポイントです。

例えば、製造業で新しい機械を導入する際の費用を補助する「ものづくり補助金」などがあります。

助成金とは

助成金は、特定の目的を達成するために提供される資金で、補助金と同様に返済義務がありません。

助成金と補助金の違いは、助成金は要件を満たしていれば原則支給されるのに対し、補助金は審査で落ちる場合もある(支給されない場合もある)点です。

主に教育や訓練、キャリア開発に関連する支援として利用されます。

助成金を受ける際は、要件に応じて申請書類や添付書類を準備することが必要です。

助成金の一例としては、「人材開発支援助成金」というものがあり、企業が従業員のスキルアップを支援するために提供されます。

給付金とは

給付金は、特定の条件を満たす個人に対して直接提供される資金です。

基本的には企業ではなく、個人を対象としている点で補助金や助成金とは異なります。

給付金は、経済的な負担を軽減し、リスキリングを推進するための一時的な支援として利用されます。

例えば、雇用保険制度の一環として提供される「教育訓練給付金」があります。

企業がリスキリングで使える補助金・助成金

企業がリスキリングを推進する際に利用できる補助金・助成金について今回は4つ紹介します。

自身の会社で取り入れることが可能かどうか確認するとよいかもしれません。

ものづくり補助金

ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業・小規模事業者等が新しい技術や設備を導入する際に利用できる補助金です。

リスキリングに関連するトレーニングや教育プログラムも対象となる場合があります。

補助金は以下の枠に分かれており、DX推進に関する補助金は「デジタル枠」が該当します。

具体的な金額や補助率、条件などは枠によって異なるため、詳しくは全国中小企業団体中央会公式サイトの公募要領をご確認ください。

  • 通常枠
  • 回復型賃上げ・雇用拡大枠
  • デジタル枠
  • グリーン枠
  • グローバル市場開拓枠など

(参考)ものづくり補助金とは(経済産業省)

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がIT技術を導入する際に利用できる補助金です。

ITツール(ソフトウェア、アプリ、サービスなど)を導入する際に、導入にかかる費用を支援する制度です。IT導入補助金には、以下のような枠が設定されています。

補助金の上限額・下限額や補助率は、それぞれの枠によって異なるので確認をしてみるとよいでしょう。

  • 通常枠(A・B類型)
  • セキュリティ対策推進枠
  • デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

(参考)IT導入補助金2025(IT導入補助金事務局)
https://it-shien.smrj.go.jp/

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、企業が従業員のスキルアップやキャリア開発を支援するために提供される助成金です。

リスキリングのプログラムや研修費用を補助することで、企業の競争力を高めることができます。

人材開発支援助成金には、以下7つのコースがあります。

  • 人材育成支援コース
  • 教育訓練休暇等付与コース
  • 人への投資促進コース
  • 事業展開等リスキリング支援コース
  • 建設労働者認定訓練コース
  • 建設労働者技能実習コース
  • 障害者職業能力開発コース

厚生労働省が実施している助成金の制度で、国が費用の一部を助成します。

それぞれ特徴がありますので、上手に活かしたい制度です。

(参考)人材開発支援助成金(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

DXリスキリング助成金

DXリスキリング助成金は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために公益財団法人 東京しごと財団が実施している助成金です。

東京都内の中小企業などが従業員に対して、DXに関連した職業訓練(集合訓練やeラーニング)を実施する際に助成金を受け取ることができます。

申請できる企業には資本金や従業員数の条件があります。たとえばサービス業では、資本金5,000万円以下、従業員数100人以下が条件です。

より詳細が気になる方は下記をチェックしてみてください。

(参考)DXリスキリング助成金(公益財団法人 東京しごと財団)

https://www.koyokankyo.shigotozaidan.or.jp/jigyo/skillup/skill-R7dx-risk.html

個人がリスキリングで使える補助金・助成金

先ほどは企業に焦点を当てましたが、ここでは個人がリスキリングを行う際に利用できる補助金・助成金について紹介します。

代表的な給付金として、教育訓練給付制度があります。

厚生労働省が個人向けにリスキリング費用の一部をサポートする制度であり、以下3つの種類に分かれているので確認しましょう。

専門実践教育訓練

専門実践教育訓練は、高度な専門技術や知識を習得するための教育プログラムを受講する際に利用できる補助金です。

主に高度な専門職に就くための訓練が対象となり、受講費用の50%(年間上限40万円)が支給されます。

さらに、訓練修了後1年以内に雇用され、賃金が受講開始前と比較して5%以上上昇した場合には、追加で受講費用の30%(年間上限24万円)が支給されます。

例えば、ITエンジニアになるためのプログラムを受講し、この補助金を利用して学費を軽減することが可能です。

特定一般教育訓練

特定一般教育訓練は、特定の分野や職種に関連する教育プログラムを受講する際に利用できる補助金です。

速やかな再就職や早期のキャリア形成を目指す個人に適しており、受講費用の40%(上限20万円)が支給されます。

さらに、訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用されると、追加で受講費用の10%(上限5万円)が支給されます。

例えば、マーケティングの知識を習得するためのコースを受講し、この補助金を利用することができます。

一般教育訓練

一般教育訓練は、幅広い分野の教育プログラムを受ける際に利用できる補助金です。

職業訓練や資格取得を目指す個人に対して、経済的な支援を提供します。

例えば、語学のスキルを向上させるためのプログラムを受講し、この補助金を活用して学費を補助することができます。

リスキリングの効果の高め方

リスキリングを効果的に進めるためには、以下の4つのポイントに注意しましょう。

効果的にスキルを習得し、キャリアの向上を図ることができます。

継続的な努力と実践的な経験が成功への鍵となります。

・目標設定

リスキリングを成功させるためには、最初に明確な目標を設定することが重要です。

具体的な目標を設定することで、学習の方向性が明確になり、モチベーションを維持しやすくなります。

例えば、新しいプログラミング言語を習得することを目標に設定し、段階的に学習計画を立てて進めていきましょう。目標は具体的かつ達成可能なものであることが望ましいです。

・継続的な学習

一度に大量の知識を詰め込むのではなく、定期的な学習を継続することがスキル習得の鍵となります。

毎週一定の時間を学習に充てる計画を立て、それを厳守することが大切です。

例えば、週に数時間を学習に割り当て、日常的に知識を更新していくことで、効果的にスキルを身につけることができます。

・実践的な経験

学んだスキルを実際の仕事やプロジェクトで活用することで、より効果的に習得できます。

理論だけでなく、実際の業務に応用することで、スキルの理解が深まり、応用力が向上します。

例えば、新しいプログラミング言語を習得した場合、それを用いたプロジェクトに積極的に取り組み、実践的な経験を積むことが重要です。

・フィードバックの活用

他人からのフィードバックを受け入れ、改善点を見つけることで自己成長につなげることができます。

上司や同僚、専門家からのフィードバックを積極的に受け入れ、自分のスキルを磨く努力を怠らないようにしましょう。

例えば、プロジェクト終了後にフィードバックを求め、改善点を見つけて次回に活かすことで、持続的な成長を遂げることができます。

まとめ

リスキリングへの関心は世界的に高まっており、日本国内においても政府が個人のリスキリング支援に5年間で1兆円を投じる方針を示しています。

リスキリングを実施する際は、企業・個人ともに支援制度を活用することができます。

企業に対する補助金・助成金としてはものづくり補助金や人材開発支援助成金などがあり、これらを活用することで効率的にリスキリングを進めることができます。

リスキリングで新しいスキルを習得し、自分自身の成長を促進しましょう。

未来に向けて、常に学び続ける姿勢が重要です。挑戦を恐れずに、新しい可能性を見つける一歩を踏み出しましょう。

元記事発行日:2025年2月4日、最終更新日:2025年3月10日