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社会人のリスキリングは何がおすすめ?【なぜ学ぶのか?学びの重要性も解説】

社会人として働いていると、「今のスキルで本当に大丈夫だろうか?」と不安になる瞬間が訪れることがあります。

特に、仕事やテクノロジーの進化がますます加速する現代において、これまでの経験や知識だけでは対応しきれない場面が増えています。そこで注目されているのが「リスキリング」という考え方です。

リスキリングとは、新たなスキルを習得し、時代のニーズに応じた能力を身につけることを指します。

例えば、デジタル技術の進化に対応するためにプログラミングを学ぶ、国際的なプロジェクトに対応するために語学力を強化する、といった取り組みがリスキリングの一環と言えます。企業もこの動きを後押ししており、社内研修や外部セミナーを積極的に導入するケースが増えています。

しかし、こうした機会が与えられるのを待つだけでは、十分に自分の可能性を広げることは難しいかもしれません。

では、なぜ社会人にリスキリングが必要なのでしょうか?その理由の一つは、現代の労働市場が「学び続ける力」を持つ人を求めているからです。職種や業界によっては、これまで当たり前とされてきたスキルセットが突然価値を失うこともあります。

逆に、新しいスキルを持つことで思いがけないキャリアの道が開けることもあるのです。さらに、自己成長を目指してリスキリングに取り組むことは、単なるスキルの習得以上に自信や達成感を得ることにもつながります。

この記事では、リスキリングの基本から、社会人におすすめの学習テーマ、そして学び続けることの重要性について詳しく解説します。

語学、マーケティング、プログラミング、法律、そしてコミュニケーションといった具体的な分野を挙げ、それぞれの魅力と実用性を紹介します。また、リスキリングを行うべき理由やそのメリットについても掘り下げていきますので、これから新しいスキルを習得したいと考えている方には必見の内容です。

これからのキャリアをより充実したものにするために、ぜひこの記事を参考にして、新たな一歩を踏み出してみてください。

リスキリングとは?

リスキリングとは、社会人の学び直しと言われ、新しい職業に就くため、もしくは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応する為、会社が今後の事業戦略に合わせ、習得してもらいたいスキルについて、社員に学びの場を提供することです。

同じような用語で、リカレント教育というものがありますが、リカレント(Recurrent)とは、【循環】や【反復】という意味のある言葉で、こちらは社会人が必要に応じて、学校に戻り学び直しをすることを指します。

大きな特徴として、一旦今の仕事を離れるという前提があることが挙げられます。

業務と並行しながら学ぶリスキリングと違い、一度仕事を離れて大学などの教育機関で学び直し、また仕事に戻るというのがリカレント教育の流れになります。

また、リスキリングは企業側が主体となり社員に教育を行うものですが、リカレント教育は個人が主体的に行うものというのも大きな違いです。

日本人は、ヨーロッパなどと比較をした場合、仕事をする時間が長い、有給休暇などの取得が自由にできていないと言われているデータがあります。

そのこともあり、社会人になってから、学びを行っている人の割合は30%弱にとどまり、全体の1/4程度ということがわかっています。

そこには、「時間」という大きな課題があるわけですが、リスキリングをいう形で、企業が取り入れることで、社員は就業時間と調整を行いながら、堂々と学びを行うことができます。

日本人特有の風土のせいで、スキルアップを行う為の学びの機会を失うことなく、リスキリングをうまく活用し、学び成長し続ける形を作ることはこれからの時代に欠かせないものとなっていくでしょう。

近年コロナの影響もあり、働き方の変化が著しいことに加え、AIの進化、市場環境の変化により、これまでと体制を変更することが必要になった企業も多いのではないでしょうか。

このような変化に対応する為、リスキリングという勉強の場を活用し、他の仕事にも従事できるような体制を会社で整えることが必要になってきていることから、リスキリングは多くの企業から注目を集めています。

また、世界的には2015年頃より、成功事例がメディア掲載されるなど、既に何年前から取り組まれてきたリスキリングですが、

2022年、岸田総理がリスキリング支援に一兆円を投じると発表し、日本でも国を挙げて支援をしてくれる体制が整ったことから、より多くの企業から注目を集めています。

社会人のリスキリングは何がおすすめ?

働く環境が急速に変化する現代では、一度身につけたスキルだけで長期的なキャリアを築くのは難しくなっています。

特に、AIやデジタル技術の進化、グローバル化の進展、業界構造の変化などにより、新しい知識や技術を習得する「リスキリング」の重要性が増しています。

会社の状況により、足りない部分、社員に身に付けてもらいたい技術によって、取り入れる内容は異なってくるわけですが、どのような内容が人気があるのでしょうか。

社会人がリスキリングを検討する際に、どのような分野がおすすめなのでしょうか?

ここでは具体的な例を挙げておすすめのリスキンリングテーマを5つご紹介致します。

語学関連

1つ目は語学です。

語学は、学びたいと考えている方が多く、社会人になってからの習い事でも非常に人気のあるテーマです。

今後海外との繋がりを考えている企業では、社員に語学の習得をしてもらうことはメリットでもありますし、会社の就業時間内で語学勉強ができるということであれば、取り組みたいと思っている社員も多いのではないでしょうか。

グローバル化が進む中で、語学スキルの重要性は増すばかりです。

特に英語は、国際的なビジネスの場では必須スキルと言えます。

多国籍企業で働く人だけでなく、国内企業でも海外との取引や情報収集を行うケースが増えており、英語の習得がキャリアアップにつながる場面が多々あります。

さらに、中国語やスペイン語など、英語以外の言語を学ぶことも有益です。

たとえば、中国語はアジア市場でのビジネスにおいて需要が高く、スペイン語は南米やスペインとの交流に役立ちます。

また、語学を学ぶことで異文化理解が深まり、コミュニケーション能力全般が向上するという副次的なメリットも得られます。

おすすめの学習方法としては、オンライン英会話やアプリを活用した学習、または地元の語学スクールへの通学が挙げられます。

目標を設定し、実践の場を増やすことで効率的にスキルを向上させることができます。

学びの場を提供するのは会社側ではありますが、その時間を有意義なものとするには、スキルアップをはかりたいという社員の高いモチベーションが必須となります。

そういった視点から考えた場合に、語学は学びたいという意欲のある社員が多く、効果が出やすいという特徴もあります。

マーケティング関連

2つ目は、マーケティングです。

マーケティングは非常にニーズの高い分野となっており、特に旧来のアナログな手法とは異なり、IT技術を活用したデジタルマーケティングの需要は年々高くなっています。

マーケティングスキルは、どの業界でも役立つ汎用的なスキルです。

特にデジタルマーケティングは、オンライン広告やSNSの活用、SEO(検索エンジン最適化)など、現代のビジネスにおいて欠かせない分野となっています。

これらのスキルを身につけることで、商品やサービスの価値を効果的に伝える能力が向上します。

また、データ分析や顧客の購買行動の理解を深めることで、より戦略的なアプローチが可能になります。

マーケティングを学ぶことで、自分自身をブランディングする方法も習得できるため、転職活動やフリーランス活動を行う際にも大いに役立ちます。

学習方法としては、マーケティング関連のオンラインコースや書籍を活用するのがおすすめです。

さらに、実際のプロジェクトに携わりながら学ぶことで、理論と実践の両方を身につけることができます。

ネットが普及する現代では、人々が買い物をする場は、実店舗だけでなく、オンラインで商品を探すというのが一般的になってきています。

オンラインからの集客を行う為のSEO対策やSNSマーケティングに加え、ネットからの情報を活かし、実店舗運営に役立てるためのデータ分析なども役立つスキルとなってきます。

具体的にはPCはもちろんのこと、スマートフォンやタブレットのアプリ、GPSによる移動履歴、IoT製品の利用履歴などのビッグデータ、AIなどもデジタルマーケティングの範囲に入ってきます。

今後も人々の価値観が多様化していくことが予測され、マーケティングのニーズもより高まっていくのではないでしょうか。

プログラミング

3つ目はプログラミングです。

ITスキルの中でも特に需要が高いのがプログラミングです。

特に、非デジタル人材のリスキリングとして、プログラミングが採用されることも多くなっています。

デジタル化の流れが加速している現代において、ITに関する知識の習得が急務とされていることもあり、需要の多いテーマです。

AIやIoT、アプリケーション開発など、さまざまな分野でプログラミングの知識が求められています。

具体的には、PythonやJavaScript、Javaなどのプログラミング言語が人気です。

プログラミングを学ぶことで、単にエンジニアとしてのキャリアを目指すだけでなく、問題解決能力や論理的思考力も向上します。

また、現在の職種にプログラミングのスキルを加えることで、業務効率を大幅に改善できる場合もあります。

初心者の場合は、無料のオンライン学習サイトやコーディングブートキャンプを活用すると良いでしょう。また、実際に簡単なプロジェクトを立ち上げてみることで、実践的なスキルが身につきます。

また、プログラミングを学ぶことで、結論に至るまでの過程を順序立てて考える、論理的思考(ロジカルシンキング)が身につくというメリットもあります。

エンジニアだけでなく、IT系営業などにも有効なテーマであるといえるでしょう。

法律関連

4つ目は法律についてです。

法律に関する知識を学び、資格を取得することで活用できる場を広げることができます。

ビジネスを行う上で、法律の知識は重要な武器になるでしょう。

おすすめの資格としては、「宅建士」や「社労士」などで、これらの資格はこの資格を持っている人でないとできないと決められている業務がある為需要が高く、資格を持っておくことで仕事の幅が広がるのは間違いありません。

また「行政書士」もおすすめの資格です。

行政に提出する書類だけでも1万種類を超えていることもあり、書類の作成は難しいと感じる人が多いです。

書類作成や申請の代行を請け負う行政書士は企業からも個人からも必要とされる資格であり、この資格を持っていると働き方の自由度が高まるでしょう。

特に、契約書の作成や確認、労務管理、知的財産権に関する知識は、多くの企業で必要とされるスキルです。

また、近年ではデータ保護規制やコンプライアンスに関連する知識も求められるようになっています。

さらに、法律を学ぶことで、リスクマネジメント能力が向上し、トラブルを未然に防ぐ力がつきます。

また、法律の基本知識を持つことで、弁護士や専門家とのコミュニケーションもスムーズになるという利点もあります。

法律関連の知識は、通信講座やセミナーで学ぶことができます。

特定の分野に特化した講座を受講することで、より実務に直結したスキルを身につけることが可能です。

コミュニケーション

5つ目はコミュニケーションスキルです。

どんな職種でも必要不可欠な「コミュニケーションスキル」はどのような職種でも必要不可欠なスキルとなっています。

メールや電話、会議でのやり取りはもちろん、プレゼンテーションや交渉、チーム内の調整能力など、幅広い場面で求められるスキルです。

特に、リモートワークが普及した現在では、オンラインでの円滑なコミュニケーション能力が重要視されています。

また、感情のコントロールや相手を理解する力を高める「エンパシー」も、コミュニケーションスキルの一部として注目されています。

これらの能力を向上させることで、職場での人間関係がスムーズになり、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。

コミュニケーションスキルを高める方法としては、書籍やオンライン講座を利用して理論を学ぶだけでなく、実践を通じて経験を積むことが重要です。

たとえば、フィードバックを受けながらプレゼンの練習を重ねたり、メンタリングやコーチングを受けて改善点を探るのも効果的です。

さらに、非暴力コミュニケーション(NVC)のような手法を取り入れることで、相手との信頼関係を築きやすくなるでしょう。

社会人がリスキリングをするべき理由

これまで、学び直しを行うリスキリングはこれからステップアップに重要なものであると説明をしてきました。

では、なぜ忙しい社会人がわざわざ仕事をする時間を削って学び直しを行わなければならないのか、ここについても少しみていきましょう。

自主的に学ばないと機会がないから

リスキリングは、今後の仕事をスムーズに行うためにも、キャリアアップを行うためにも、非常に重要な要素です。

しかし、普段普通に仕事をしている中では、日々の仕事に追われていて、なかなか学びの場に出会うことは難しい場合が多いです。

自ら学びにいこうと思わなければ新しい知識やスキルを取得することは難しいですが、仕事に充てる時間が長いと言われる現代の日本人には自分から一歩踏み出せる人はそう多くはないのではないでしょうか。

ですから、仕事をしながら、勤務時間内にスキルアップをはかることができるリスキリングは、社会人において非常に重要なチャンスの場であることは間違い無いでしょう。

キャリアアップに欠かせないから

リスキリングはキャリアアップに欠かせません。

技術の進化や市場の変化に対応するためには、新しいスキルの習得が必須です。

これにより、仕事の安定性が向上し、昇進や給与アップのチャンスが増えます。

リスキリングは自己成長を促進し、労働市場での競争力を高めます。

企業の期待に応え、問題解決能力やイノベーション力も向上するため、キャリアの幅を広げるためには欠かせない要素です。

子どもが生まれた後の教育ができないからリスキリングは子供の教育にも活かせます。

物事を学ぶという姿勢は、学生の時は普通に行っていることですが、社会人になり、学ぶことが少なくなると自然と薄れていくものです。

その状態で、日々教育を受ける立場の子どもに何かを教える場合、学ぶ側の気持ちが理解できずうまくコミュニケーションが取れないことがよくあります。

しかし、親もリスキリングを行い、学ぶ側の立場に立つことで、子供と同じ目線で見ることができるようになります。

さらに、親がリスキリングを通じて新しい知識やスキルを習得する姿勢は、子供に学び続ける重要性を教えます。

これにより、子供は常に自己改善を目指す姿勢を身につけます。時間を取りづらい子育て世代ですが、

この時期こそリスキリングを受けることで様々なメリットを受けることができます。

ミライブのリスキリング研修の内容

ミライブではファイナンシャルプランニングをはじめとする金融リテラシーの向上、FP資格に取得支援に加え、コミュニケーションスキルの向上についてもサポートさせて頂くことが可能です。

また、テーマの研修を行うことだけでなく、企業様がリスキリングを導入する目的(ゴール)の設定から、テーマの選定、また講義後の検証を行うところまでサポートをさせて頂きます。

個人の金融リテラシー向上を目指す場合はもちろん、営業トークなどで人生のライフイベントに関わる情報を必要とする企業様にも有効にご活用頂けるプログラムをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

様々なテーマのあるリスキリングですが、今日は人気のある5つをご紹介させて頂きました。

リスキリングはスキルアップや知識の向上を行うことで、個人にも企業にも様々なメリットをもたらしてくれます。

状況にあったテーマを選択することで、会社も個人もレベルアップし相乗効果を生み出していきましょう。

元記事発行日:2024年8月15日、最終更新日:2025年1月28日