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職場積立NISAとは?仕組みや資産形成のポイントを解説!

職場を通してNISAの積立を行うことができる「職場積立NISA」をご存じですか?

この記事では、職場積立NISAとは何か、活用する場合のポイントについても解説をしていきます。

職場積立NISAとは?

まず、職場積立NISAとはどのようなものなのか、「仕組み」と「実施されている背景」に分けて見ていきましょう。

仕組み

職場積立NISA(積立型の少額投資非課税制度)は、従業員が勤め先を通じて少額の投資を行い、その投資収益が非課税となる仕組みです。

通常のNISAと同様に、金融商品の売却益や配当金に対する税金が免除されますが、職場積立NISAでは会社が仲介することで、従業員が手軽に長期的な資産形成を行えるメリットがあります。

個人で銀行や証券会社を選ぶ必要がなく、職場を通じて積立額や投資先を設定できる点が特徴です。

主に、積立型で年間40万円までの非課税枠が設定されており、非課税期間は最長20年です。

給与天引きによる自動的な積立が可能であり、手間がかからないことから、初心者にも適した制度であり、NISAのメリットは感じながらも一歩踏み出せない方にぜひ活用して頂きたい制度です。

実施されている背景

職場積立NISAの導入は、日本の高齢化社会に伴う公的年金制度の持続性への懸念が背景にあります。

少子高齢化の進展により、従来の年金制度では老後の生活を支えるには不十分とされ、個人が自ら資産形成を行う必要性が高まっています。

政府は、国民の自助努力を促進し、老後の生活資金を補うための手段として、積立NISAを含む投資優遇制度を整備しています。

現状NISAの活用率は52.6%と言われており、半数弱の方がまだNISAを活用していないというデータがあります。

事情により現在貯蓄や投資ということを考えられないという方もいらっしゃるかもしれませんが、中にはNISAにメリットは感じつつも、機会がなくなかなか一歩を踏み出せず、時間を無駄にしてしまっている方もいるのではないでしょうか。

職場を通じての積立は、特に投資に馴染みのない労働者に対して手軽さや信頼性を提供し、幅広い層の参加を促すことにも効果があると言えるでしょう。

また、長期投資を促進することで、国内資本市場の安定化や個人金融資産の増加も期待されています。

職場積立NISAと一般NISAの違い

職場積立NISAと一般NISAは、どちらも個人の資産形成を支援する少額投資非課税制度ですが、いくつかの重要な違いがあります。

まず、仕組みの違いとして、職場積立NISAは会社が仲介する形で導入され、従業員は勤務先を通じて積立を行います。

積立額は給与から天引きされ、自動的に投資が行われるため、投資経験の少ない人でも手軽に始めやすいです。

一方、一般NISAは個人が銀行や証券会社で口座を開設し、自分で投資額や投資先を管理します。

したがって、一般NISAは投資に対する知識や管理の手間が必要となりますが、職場積立NISAと比べると、選択の自由度は高くなるでしょう。

次に、非課税枠と対象商品の違いです。

職場積立NISAは、積立型NISAと同様に年間40万円までの非課税枠があり、主に長期投資向けの投資信託が対象です。

これは、リスクの低い商品を選ぶことで、安定した資産形成を目的としています。

対して、一般NISAは年間120万円までの非課税枠があり、株式やETFなどの幅広い金融商品に投資が可能です。

これにより、リスクをとって積極的に運用したい人にも対応しています。

ご自身がどのような運用方針を取りたいか、そのくらいの金額を拠出していこうと考えるかによっても、どちらを選択するとマッチするかというのは変わってきます。

最後に、利用者層と目的の違いがあります。

職場積立NISAは、主に投資初心者や長期的な資産形成を考える従業員向けであり、給与天引きによって簡単に投資を続けられるよう設計されています。

対して、一般NISAは、既に投資に慣れている個人や、短期的な利益を目指す投資家にも向いており、自由度が高い分、自己責任での管理が求められます。

まとめると、職場積立NISAは手軽さと長期資産形成を重視し、一般NISAは投資の自由度とより大きな非課税枠を提供するという点で、それぞれ異なる特徴を持っています。

どちらの特徴も理解した上で、自分にあった積立方法はどちらかを検討し、取り入れていくことが重要です。

職場積立NISAのメリットデメリット

給与天引きによって年間40万までの積立を行うことができる職場積立NISAですが、他の様々な貯蓄商品と比較をした際に、どのようなメリット、デメリットがあるのか、この点についても見ていきましょう。

メリット

職場積立NISAの最大のメリットは、「手軽に長期的な資産形成ができること」です。

従業員が会社を通じて給与天引きで積立投資を行うため、個人で証券口座を開設したり、投資計画を立てたりする手間が省けます。

毎月しっかり貯蓄をしたいけれど、なかなか自分で貯蓄を行うのは苦手という方には、給与から天引きをしてくれるという点は大きなメリットになるのではないでしょうか。

これにより、投資初心者でも簡単に資産形成を始められ、給与から自動で引き落とされる仕組みなので、投資を続けやすい点が魅力です。

また、「税制優遇が受けられる点」も大きなメリットで、通常の投資で発生する配当金や売却益に対する税金(約20%)が非課税になります。

さらに、長期的な投資を前提とする積立型NISAの性質上、短期的な相場の変動リスクを抑えながら、時間をかけて資産を増やすことが期待されます。

デメリット

一方で、職場積立NISAにはいくつかのデメリットも存在します。

まず、「投資商品の選択肢が限られること」が挙げられます。

会社が提携している金融機関や提供されている投資信託の中から選ぶため、一般NISAのように株式やETFなど幅広い商品に投資することはできません。

また、非課税枠も年間40万円と限られており、より多額の資金を投資したい人には物足りない場合があります。

さらに、「投資の自由度が低い」という点もデメリットです。

給与天引きの自動積立という仕組みは便利ですが、その分、毎月の積立額の変更や投資の中断を柔軟に行うことが難しくなる場合があります。

また、会社が提供する制度に依存するため、職場がこの制度を導入していない場合、利用できないこともあるので自分の勤めている会社は導入しているのか、確認が必要です。

職場積立NISAも含めた資産形成を行う際のポイント

様々なメリットがある職場積立NISAですが、ご自身の資産形成として取り入れていく場合のポイントはなんでしょうか。

長く続けていくことでメリットを享受することができる職場積立NISAの特徴を最大限に活かすためのポイントを見ていきましょう。

無理のない金額で続ける

資産形成を成功させるためには、「無理のない金額で投資を続けること」が重要です。

過剰な金額を投資に回すと、日常生活に支障をきたし、最終的に投資を中断せざるを得なくなる可能性があります。

特に職場積立NISAなどの積立投資では、定期的に決まった金額を積み立てる仕組みのため、適切な積立額の設定が鍵となります。

無理のない金額とは、自分の月々の生活費や緊急時に備えた貯蓄を確保した上で、余裕をもって捻出できる金額です。

また、投資初心者の場合は、少額から始めて投資に慣れていくことも大切です。

少額であっても、積立を続けることで複利効果が得られ、時間とともに資産が増えるため、長期的な視点で資産を形成することが可能です。

無理なく続けることで、心理的な負担も軽減され、投資へのモチベーションを維持しやすくなるでしょう。

できる限り長期間運用する

資産形成においては、「長期間にわたって運用を続けること」が成功のカギです。

特に職場積立NISAや積立型の投資は、短期的な市場の変動に左右されにくく、時間を味方につけた「複利効果」を最大限に活用できます。

複利効果とは、運用によって得られた利益を再投資することで、利益が利益を生む仕組みです。

これにより、投資期間が長ければ長いほど、資産は指数関数的に増加する可能性が高まります。

また、長期間運用することで、市場の一時的な下落による損失を吸収できることもメリットです。

短期的には株価や投資信託の価格が大きく上下することがありますが、長期にわたって投資を続けることで、相場が回復した際に利益を享受できる可能性が高くなります。

そのため、できるだけ長い視野で資産運用を続けることが、安定した資産形成に繋がります。

職場積立NISAのご相談はミライブまで!

いかがでしたでしょうか。

給与からの天引きで貯蓄、運用をすることができる職場積立NISAについて、一般NISAとの違いやメリット、デメリットについて、理解することができたでしょうか。

大事なことはしっかりと両者の特徴を理解し、自分にあった積立方法はどちらなのかを、ご自身で選択することです。

しかし、選択をする際に、お勤めの会社で取り扱いがない場合は、検討をすることもできません。

NISAは従業員の未来を支える心強い制度になって参りますので、ぜひ御社でも導入の検討をされてみてはいかがでしょうか。

ミライブでは、職場積立NISAの詳しい説明や、加入後の運用に関するヒントなど、導入から運用時のサポートまで行うことが可能です。

従業員の皆様が、適切に内容を理解し、適切に制度を活用してもらう為にも、職場積立NISAの導入、運用サポートについて検討される際は、ミライブにご相談ください。

元記事発行日:2024年10月1日、最終更新日:2024年10月9日